
実は私は、あまり知らなかったOfficial髭男dismのコンサートに行ってきました。
彼らにとって、初めてのスタジアムでのコンサートだったらしいてす。
ここ長居スタジアムは、サッカーの試合が行われる所。
スタジアムに入ると、ものすごい巨大な設備と人の数に圧倒されます。
コンサートが始まると、一気に盛り上がる。おじさんの私でも、十分楽しめる。魔法の声、魔法の演奏でした!
さて、そんな中、私は空を見上げながら、色々と思考を巡らせておりました。
激しく腕を回す隣の大男は、いったい何をしに来ているのだろう。
そして、その後ろ立つ、小柄な女性は、何をしに来ているのだろう。
小柄な女性には、大男の背中しか見えていない。そして、大男ですらモニターしか見えていないだろう。
ためしに指で測ったら、巨大スクリーンで1センチ。ときおり見える本人らしき影が2ミリ。
私は、線維筋痛症という病気なので、長時間立っていることは出来ない。
音楽を聴きながら、雲の動きを眺めながら、そんなことを考えていました。
音楽を聴くなら、もっといい環境がある。1センチのモニターなら、スマホのほうがなんなら迫力ある。
いったい人は何を求めているの?
いちいちそんなことは考えないだろうけれども、無意識的に五感で感じるものを求めているのだろう。
情報だけならいくらでも、どこでも、手軽に手に入れられる。
そんな時代だからこそ、リアルで感じる価値がそこにあるのだろう。
実際、私自身も、仕事や研修で必要な情報は、書籍やネット検索、動画、最近ではAIで事足りる。と感じている。
しかし、ひらめきや深い直感は、記号化された情報だけでは得られない。
あ、そうだ!
と思える気づきや発見は、五感情報に触れた時に、思わぬところからやってくるものだ。
いくらテクノロジーが進化しようと、人が五感で味わいたい欲求は消えない。
むしろ、これからはリアルの価値が相当上がっていくだろうと思います。
盛り上がる5万5千人の中に埋もれながら、一人、そんなことを、考えていました。
それにしても、彼らの声と演奏は、魔法のようだった。とてもエキサイティングでした♬!